浦和競馬2000の研究

この記事は、筆者本人が浦和2000mに苦手意識を持ち、克服するために2024年の浦和競馬2000m61レースを集計し、研究をした結果を元に、傾向と対策を建てたものです。
あくまでも傾向であり、何か確固たる成果を保証するものではないのでご了承くださいませ。

目次

  1. 枠の有利不利について
  2. 人気の傾向
  3. 人気が飛んだレース
  4. 12月は荒れる?
  5. 注意すべき脚質
  6. 人気馬の見るべきポイント
  7. 見の判断をどうするか
  8. ○が来るレースは荒れている
  9. まとめどんな馬を買うべきか

1.枠の有利不利について

24年の浦和競馬2000m61レースの馬券に絡んだ馬は183頭。その枠番を集計すると以下のようになった。

① 12頭
② 16頭
③ 16頭
④ 14頭
⑤ 12頭
⑥ 18頭
⑦ 16頭
⑧ 21頭
⑨ 19頭
⑩ 14頭
⑪ 12頭
⑫ 13頭

61レースあることを考えれば、際立って大きな差がないように見える。しかし、2000mレースは

基本12頭で行われ場合によっては9~11頭となることもある。(頭数が揃わなかったり、中止等のアクシデント)
そう考えると①時には走らない外枠が他の枠に引けをとらないこと②8枠、9枠(レースによっては外枠)が幾分多いことから、やや、外枠が優位であることが伺える。

これは長距離であるため、過度な先行争いが行われにくく、先行力よりも、立ち回りが優先されることが起因していると考えられ、現に脚質の差も大きな差がない(詳しい数字は別記事、或いは後日追加する)。

なので、内枠有利、外枠不利のような安易な予想は避けるべきかもしれない。

2.人気の傾向

人気の傾向は枠番よりも優位な結果をみることが出来た。

1人気-36
2人気-32
3人気-34
4人気-29
5人気-12
6人気-13

7人気以下はガクッと数字が下がるので割愛する。
興味深いのは、1~4人気まではおおよそ30頭馬券に絡んでおり、軽視不可ということ。逆に1人気ですら36/61レースしか絡んでおらず、59%しか馬券になっていない。これが2000mが荒れる印象に繋がっている。
かといって、後述するが二桁人気がからむレースは極めて少なく、なんと5レースのみ。9割は1~9人気でおさまっているのである。

裏を返せば2000mは

  1. 1~4人気から平等に軸馬を選ぶ
  2. 選ばなかった馬と5~9人気馬を組み合わせること
  3. 荒れるレースを見にする

ことで大幅にリスク管理することができるのである。

では実際にどんなレースが危険だったのか見てみよう。

3.人気が飛んだ危険なレース

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

3/26.27
4/16.17
7/16.17
10/22.24
12/23.24.26

12月は荒れる?

見てもらえばお分かり頂けるように、毎月やっているレースなのだが、何故か月が集中力している。要因は様々あり、浦和は雨季の雨が凄く、何度か中止になっていたり、地方馬の昇格制度の時期の問題も絡んでいる可能性もある。
特に12月は荒れやすい傾向が強いようだ。

4.注意すべき脚質

逃げ馬が勝つことは稀だがある。浦和2000は6度のカーブを曲がる展開の激しいコースで、標的とされる逃げ馬はだいたい餌食になる。しかし、そんな逃げ馬も時には策が高じて逃げきることもあり、そして、その次のレースでは大敗を喫する。当然標的にされたというのもあるし、前走逃げて勝ったのが、展開が向いた可能性もあるためだ。
3/27のウォーターリリーは当時の直近の2000で逃げて勝っており、人気したがだめ。他にも4/17のアンジュレイのケースもある。人気馬が逃げで垂れると、一気に展開はシャンブルになるので結果荒れる。
もし逃げを買うとするなら、同じ展開で勝ち続けてる馬や、中央からの馬、あとは重賞など一流の舞台だと比較的逃げでも結果を出しているようだ。

5.人気馬の見るべきポイント

2000mは地方では長距離に分類され、レース自体が少なく、出走する馬も未経験だったりする。その為、基本的には浦和2000で好走してきた馬が強いのだけれど、だいたい直近の1400位走ってたから馬券圏内にはいってくるので、そこの判断が重要となる。
1400~1500で良い成績を残しており、他に強い馬がいなければ、2000未経験でも当然馬券に組み込むべき対象になるのだが、1400~1500出身でそこまで成績が良くなく、人気になっていない馬の場合、過去の好走歴を見よう。
実は1400~1500からきた馬で人気薄でも、馬券になった馬は2000でそこそこ成績を残していたりする。
10/24に九人気で二着に入ったカイジンビリーヴは直近の成績は悪かったが距離は1400。当時の成績で2-1-1-5だった2000に戻すと、回りのレベルが低かったのもあり好走し、穴を空けた。
更に7/17のレースでは2000で成績を出せている馬がサンダーボールダーのみで、ここが垂れたお陰で大荒れ。勝ったのは近走1400~1500だったスプリングネージュ。この馬も2000は2-1-1-2と得意にしていた。
ゆえに1400~1500である程度好走してきても、2000で好走歴が無ければ、余程力差がなければ馬券には絡めにくいということになる。

どんぐりの背比べに注意

不可解でペンを転がしたくなったのが7/16のナツハヨル。2000の経験もなく、直近も大差の負け続け。当日も9人気で、多分私も切っていた。そんな馬が馬券どころか買ってしまった。逃げに出て押しきったレース。他の馬もそんな無謀策きっと垂れると踏んだら止まらなかった。
このレースは浦和2000で勝ち経験のある馬がスターコマチ。直近に目ぼしい成績があったのがリッキーマキアートと、ディープトラストのみという、お世辞にもレベルの高いとは言えない番組。そんなレベルならナツハヨルにも出番があった。唯一合計勝利数7勝を誇り、地力だけで押しきった。
こうしたレースはできれば見にしたいところ。

6.見をどう判断するか

マジックナンバー6.5

こうしたレースの傾向から、ある程度買い方は見えてくるが、どうしても飛んでくる大穴は狙いにくいし、そんなものに手を出していたら金が続かないからできれば見を極めたい。

一つ基準を作るとしたら提言したいのが6.5という数字だ。
これは各馬の前走成績を全て足して割った、つまり前走着順の平均値だ。
これが6.5を上回るか下回るか見てほしい。
実は荒れたレースはこの数値が6.5を上回ったケースが60%に上る。荒れなかったレースは45%に留まるので1.5倍にもなる。
だいたい地方競馬の1レース出走頭数が12頭なので、6は中間となり、上昇するとそれだけ戦績の安定しない馬が多いことになる。降格との兼ね合いもあり、よりその傾向は強くなるだろう。6.5を上回り、特別予想が難しければ見の判断にしてもよいかもしれない。

8.○が来るレースは荒れている

不思議なことに、人気薄が馬券に絡んだときは10番か12番、これについで11番が絡んだレースが多い。
61レースのうち、1~4人気が二頭来なかった、つまり5~12人気が二頭きたレースは11レースある。その10レースで10~12番が合計12頭来ている。つまり、中枠、内枠が敗れる展開になると荒れるのである。来た二桁馬番12頭は7頭数が5番人気以下なので関連性は非常に高い。
絡んだ二桁人気馬は皆中位、後方からの展開を得意としていたので、内枠の人気馬がたよりなく、外の馬に2000での実績があれば狙い目かもしれない。

まとめ、どんな馬を買うべきか

  • 浦和2000は1~4人気の差がないのでここから複数軸をとるべき
  • 逃げ馬は抑えに留めるべき
  • 逃げ馬が二連属で人気なら注意すべき
  • 前走着順平均が6.5を超えたら荒れを警戒すべき
  • 内枠が頼りなく外が怪しいときは狙い目

今回は荒い集計結果と考察になったが、実に興味深い事実を知ることができたし、これが今後の競馬予想の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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