今回の秋華賞で注目したいのは、モンローウォークが能力を発揮できずに敗れる可能性だ。
モンローウォークはローズSを勝利し、実績面では有力候補の一頭。しかし、前走の内容を詳しく見ると、今回も同じような競馬ができるとは限らない。
そこで、モンローウォークが凡走する展開を想定し、そのときに浮上する馬を考えてみたい。
1.ローズSは理想的な競馬だった
ローズSのモンローウォークは、好位の2番手でレースを進めた。前半から激しい逃げ争いに巻き込まれることなく、直線では余力を残して抜け出し、2着馬に3馬身差をつけて勝利した。
この内容は高く評価できる。一方で、前半から厳しい競り合いを強いられたわけではなく、理想的な位置で脚を温存できたことも見逃せない。
今回の秋華賞では、芝1800mから2000mへの距離延長に加え、京都内回りへの対応が求められる。前走と同じように好位で折り合い、直線で抜け出せる保証はない。
特に警戒したいのは、前半の先行争いによる消耗と、3コーナーからの早仕掛けである。
2.逃げ馬がペースを上げる可能性
前半からペースが速くなるシナリオでは、逃げ候補の動向が重要になる。
注目したいのは、ナイスプレーアスクとテイエムアイラン。どちらも前に行く可能性があり、ハナを主張する馬が重なれば、前半から厳しい流れになることが考えられる。
さらに、ガーネットフレアが先行争いに加われば、前の馬たちにとって楽な展開にはならない。
ただし、逃げ候補が複数いるからといって、必ずハイペースになるわけではない。どちらかがすんなり先頭に立ち、ほかの馬が控えれば、ペースは落ち着く可能性もある。
重要なのは、逃げ馬の頭数だけで判断せず、実際に各馬がどこまで主張するかを見極めることだ。
3.最も警戒したいのは3コーナーからの圧力
今回、より面白いと考えているのは、前半は極端に速くならず、3コーナーから後続が一斉に動くシナリオだ。
モンローウォークが好位で脚を温存できていたとしても、外から有力馬に進出されれば、予定より早く動かざるを得なくなる可能性がある。
初の2000mで早めに脚を使わされれば、直線の最後で甘くなることも考えられる。
ここで重要なのは、仕掛けた馬自身も消耗するという点だ。モンローウォークを捕まえに行った馬が、そのまま勝つとは限らない。前の馬たちが互いに負荷をかけ合い、その後ろで脚を温存していた馬が最後に差し切る展開もあり得る。
つまり、狙いたいのは単純に末脚が速い馬ではなく、早めの仕掛けに付き合わず、直線まで脚を残せる馬である。
4.浮上する馬は?
まず注目したいのはエンネだ。
ローズSではモンローウォークの2着。前走では先着を許したものの、今回は前の馬たちが消耗する展開になれば、逆転の余地が生まれる。課題は、前走の着差を埋められるだけの条件変化があるかどうかだ。
次にラベルセーヌ。位置取りを後ろにして脚を温存できれば、前崩れの恩恵を受ける可能性がある。今回の展開仮説に合う競馬ができるか、過去の通過順や末脚を確認したい。
そしてドリームコア。こちらは差し切り候補というだけでなく、モンローウォークに圧力をかける側としても注目したい存在だ。早めに進出して先行勢を動かす展開になれば、自身も消耗する一方で、レース全体の流れを変える可能性がある。
5.結論
モンローウォークの凡走シナリオは、大きく二つに分けられる。
一つ目は、逃げ馬同士の競り合いによって前半から消耗し、先行勢が総崩れになる展開。
二つ目は、前半は落ち着いていても、3コーナーから後続に外を進出され、モンローウォークが早めに脚を使わされる展開だ。
特に注目したいのは二つ目のシナリオ。モンローウォークを負かしに行く馬だけでなく、その仕掛けによって消耗した馬たちを後ろから差し切る馬まで考える必要がある。
現時点では、エンネとラベルセーヌを差し込み候補として検討し、ドリームコアを展開の鍵を握る馬として注目したい。
ただし、これはあくまで展開仮説であり、実際にどの馬が早めに動くか、モンローウォークがどの位置で運ぶかによって結論は変わる。各馬の過去の位置取りやラップ、距離適性を確認し、想定した展開が本当に成立するのかを見極めたい。