私はよく、道悪馬場のとき、いったい騎手の勝ち負けにはどれほど影響するのか気になる。そんな中で大井競馬場2025上半期の成績から騎手別に道悪成績を出して検証してみることにした。
- 純粋な馬券率ランキング
- 道悪なら成績の良い騎手
を検証してみたのでみていこう。
大井道悪での騎手ランキング
純粋なランキングは以下である。
(道悪/馬券内 %)
1位94回 矢野騎手(94/177 53)
2位75回 笹川騎手(75/144 52)
3位57回 吉井騎手(57/95 60)
4位50回 藤田騎手(50/90 55)
5位47回 安藤騎手(47/88 53)
6位44回 西騎手(44/84 52)
7位39回 和田騎手(39/81 48)
8位39回 達城騎手(39/85 46)
9位31回 野畑騎手(31/59 52)
10位30回 本田騎手(30/56)
矢野騎手、笹川騎手はいわずもがな、流石の好成績。割合と比較すれば吉井騎手が道悪では分があるようだ。更に、吉井騎手は道悪で絡んだ57の内37回は1~3人気での成績。道悪でも人気をすれば裏切らないということがわかる。逆に道悪で人気薄なら多少割引か。
また、人気騎手なら道悪は概ね50〜55%は絡んでおり、極めて苦手にしていないことが伺える。
道悪ならば是非狙いたい騎手
次に、普段はイマイチ。でも道悪なら狙いたい騎手
普段はそこまで大井での戦績が良くなくとも、道悪なら狙いたい騎手をピックアップしてみた。
①クアトロ騎手(22/30 73)
クアトロは決して戦績が悪いわけではないが、騎乗期間が短い為馬券に絡む回数は少なめ。その中、道悪での戦績は馬券に絡んでいる内の7割に登る。是非とも道悪での騎乗ならいつも以上に注目したい。
②岡村騎手(9/11 81)
上半期大井競馬での馬券絡みは11に留まった。しかしながらそのうち道悪が8割に登り、この項の目的に適した騎手と言える。人気は一度の10人気をのぞき3~6人気の中穴程度。脚質は2-2-4-1で後ろで構える形が多め。距離は1400が最も多く、残りは1200、1600まででその他の距離はなかった。
高野騎手(6/8 75)
騎乗数自体もそう多くない騎手だが馬券に絡むときは75%が道悪。一人気はなく殆どが5~9人気で穴の騎手。馬券に絡んだ脚質はわかりやすく逃げが差し。番手、追い込みでは割引が必要。
新原騎手(7/9 77)
川崎の騎手で大井での騎乗はそこまで多くない。そんな中、馬券に絡んだ内八割近くが道悪だった。人気は1人気は一度のみで5人気一回、6人気二回、9,11,12人気が1回ずつと人気薄傾向。何故か2レースの道悪での絡みが三回あり、前半レースでの活躍が目立つ。
瀬川騎手(8/11 72)
大井在籍騎手なのでもう少し数字がほしい所だが、道悪での成績はよく、得意にしている模様。人気は1人気から12人気までばらけており、満遍なく絡んでいる印象。脚質に偏りはないが、枠は内が二回、外が二回に対し、中枠が半分の4を占める。道悪で中枠なら注目してみても良いかもしれない。
町田騎手(19/24 79)
川崎騎手で上半期大井24度の馬券絡みは恐らくトップではないか。そのうち八割近くが道悪での成績だった。一人気こそ三頭しか居なかったものの、全てが1〜6人気の馬だったこともあり、大穴を開けるイメージではないが、信頼のおける騎手であることも伺える。枠は8頭が内枠で、その8頭は2頭を除き差し。道悪の日、中団後方で構える馬に騎乗で人気をしていたら町田騎手に期待しても良いかもしれない。
まとめ
今回は道悪での騎手の成績を中心に狙いたい騎手を検証してみた。同じ道悪でも各騎手毎に性格があり、狙える場面もあるということが解ったと同時に改めて矢野、笹川両騎手の素晴らしさを再認識することとなった。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。