今回はこれまで集計した2025年前期の船橋競馬から脚質の性質を分析してみることにした。
項目としては
- 距離別の集計
- レースの頭数での傾向
- レースごとの脚質の組合せの傾向
各項目から稚拙ながら精一杯船橋競馬の真相に迫っていこうという試みである。
脚質別に傾向
脚質別に検証していく。方法はレース結果から、逃先差追が各々何%を占めるかをだし、ほこから傾向を探るものである。
以下の数字は逃先差追の順番に割合をだしている。みていこう。
1000m
全25レース
一着56%24%16%1%
二着32%38%38%12%
三着16%52%20%12%
勝ち馬の半分以上は逃げ。先行まで含めると八割に上る。差しきるのは難しいレースと解る。
1200m
全174レース
一着50%26%18%6%
二着35%37%19%8%
三着26%32%39%13%
こちらも半数以上が逃げ先行。気持ち先行割合が強いが、ここでも差しきりを狙うのはなかなか難易度が高い。
1500m
一着49%39%10%10%
二着20%25%19%15%
三着25%31%31%12%
前が有利なのは変わりないが、逃げ一辺倒に陰り。2着3着に関しては差がなく狙える。
1600m
一着49%16%25%9%
二着25%27%34%12%
三着27%27%29%16%
はじめてここにきて先行の戦績を差しが上回る。一着から三着まで同じ傾向で、後ろを軸にするならここらへんのレースからになるか。
1800m
一着45%41%13%0%
二着36%27%23%13%
三着22%32%27%18%
マイルから200延びただけだが、再び逃げ先行天国に。そのかわり、三着に追いが届く割合はココイチなので、3連を組むときは注視したい。
2200m
一着25%25%37%12%
二着37%12%37%12%
三着25%25%37%12%
勝ち馬はここまでくると脚質を選ばないようにもみえる。逆に差し追い込みは変わらない成績で馬券に絡んでくるので脚質を気にしなくて好きな馬を、強い馬を狙っていこう。
頭数別傾向
10頭以上
10頭
一着51%17%20%11%
二着40%31%13%11%
三着31%26%28%9%
11頭
一着49%26%17%7%
二着41%24%20%13%
三着30%22%26%19%
12頭
一着49%29%15%5%
二着31%36%21%11%
三着26%36%27%12%
13頭
一着30%45%25%0%
二着30%35%30%5%
三着15%35%25%25%
14頭
一着36%31%24%4%
二着24%29%31%16%
三着26%26%34%12%
10~12頭だと逃げ先行天国になっているが13~14頭になるとライバルの多さからか差しが決まりやすくなっている。
少頭数だと
9頭
一着50%15%25%10%
二着40%20%25%15%
三着20%35%30%15%
8頭
一着72%28%0%9%
二着27%36%27%9%
三着20%35%30%15%
7頭以下
一着71%14%7%7%
二着57%21%21%4%
三着7%35%28%28%
少頭数でのレースになると力もそうだが、出たところ勝負で、最初の陣形を崩すには相当の力量が必要。また新馬戦などの影響もあるだろう。
組み合わせ別
今回の検証では、私が日頃から気になる展開の部分の検証である。逃げがどれだけ絡み、差しがどれだけ効くのかといったものである。
逃逃逃〜追追追までの64通りの傾向を探る。
逃げの定義はスタートからハナを奪って最後までいく馬。なので本来は1〜2頭であり、三頭被ることはないとは思うが、普段のレースぶりや、そのレースでの展開的に被ったときは逃逃逃もあり得るとした。
最も多かった組み合わせ
逃先先で26レース
次に逃逃先と逃逃差で其々5レース
これに準じて逃げor先行が一着二着に残るレースが殆どで差しや追いが前にくるレースはいずれも一桁台だった。基本的に逃げ先行有利とわかる。
だが注目したいのは
逃差差、逃差先行の組み合わせ
其々12レース、14レースあり、合わせると7%で逃先先に匹敵する。
傾向としては半数以上が稍重、重、不良馬場で差しの効きやすい環境であったことが挙げられる。また二着三着でやってきた差し馬の実に87%が内、外枠であった。狙うときは内外枠で馬場の悪い時がおすすめ。
まとめ
- 船橋は基本的には逃げ先行天国
- 距離は短く少頭数だとより顕著に現れる
- 距離が延び頭数が増えると差しの気運高まる
- 組合せは逃げ馬と先行の組合せが特に多い
- しかし馬場が湿ると差しの気運高まる
以上のような結果が得られた。
実際には多くのダートレースに見られる傾向に大きな差はないがこうして統計をとることで、より理解が深まったようにも思える。
これを参考に船橋競馬を楽しんでいきたいと思います。今回も最後まで見てくださりありがとうごさまいます。