以前から私はその日のレース傾向というものがどの程度予想に必要なのかと疑問に思っていた。
そこで、今回はその日のレースの流れから傾向を探り、レースを予想することがどの程度可能かどうかの検証をしていこうと思う。
方法は
当日12Rの前半1-6Rの結果と後半7-12Rの結果のシンクロ率を大まかに出し、どの程度予想に影響が出るかの検証である。
人気、脚質、枠でおおよそのレース傾向をだし、前後半でのシンクロ率をみていこう。
①人気
人気については馬券に絡んだ馬の人気の平均を出した。順当なら1+2+3÷3となり2が値になる。ここから離れれば離れるほど荒れたレースとなる。誤差0.1以内なら◎、0.2~0.4なら◯、0.5を△とし、それを超える場合シンクロ外と仮定した。
人気のシンクロ率62%
◎12/29
◯3/29
△3/29
☓11/29
この結果からわかるのは、川崎競馬場は比較的荒れないということである。良馬場3.7に対し、重3.6、稍重3.6、不良3.5と馬場が荒れるほど人気決着に近づくという結果になった。
おおよそ3.6~7の平均値におさまり、4を超えることは稀。
②脚質
脚質は各レースの馬券に絡んだ馬の数を集計し、その割合から適合率を推測した。逃先差追が其々二頭、一頭、二頭、一頭なら2-1-2-1とし、当日の数を前後半で比較、その開きを見た。割合の合致が脚質二項目あり、残りの二項目の開きが顕著でなければ◎、開きがあれば◯、合致が二項目なくとも全体のバランスが合致していれば△とした。
脚質適合率58%
◎4/29
◯7/29
△6/29
☓12/29
しっかりと適合する◎は13~4%と低い。全体的に追い込みが効かない馬場なので合致率はもう少し高く出ると思ったが、逃げ、先行、差しで前後半の結果に差が出ることが多かった。
稍重だとこれが7/10まで上昇し、重12/16の75%だが、不良馬場はシンクロは△が一度のみだった。距離にもよるが、どの脚質も馬券に絡む可能性を残した不良馬場は脚質から推測するのは難しいかもしれない。
➂枠
枠は馬券に絡んだ馬の枠番を頭数で三分割した場合の内中外で振り分け1.2.3に分けた。頭数を内中外で出し、前後半で有利枠のシンクロ率を導きだした。内中外の馬券絡みのバランスが合致していれば◎、構成が合致しているが数字の開きが大きいなど問題がある場合は◎、平均的になっていて、合致はしているが得意性の見られない場合は△とした。
適合率34%
◎3/29
◯5/29
△2/29
☓19/29
枠の合致率は集計の労力に合わず、殆ど前後半の記録で整合性がみられなかった。パターンとしては前後半どちらかで明らかな優位性があったものが①全く逆になる②差がなくなるといったもの、またその逆があり、馬場を読むといった予想法に若干の疑問が残る結果となった。
馬場コンディションでいうと稍重では50%のレースでシンクロが見られ、重では37%、不良では明確な有意差を見いだせなかった。
今後の予想に向けて
人気については前後半で合致する部分が多く、大きく荒れるレースは稀だった。その日の荒れ具合をみて、後半レースを捌くのも良いだろう。
脚質はあてにしずらい部分もあるが比較的追い込みは割引で、差しがどの程度絡んでくるかの予想はたてやすい。稍重、重ならばより追い込みは効かず、逆に差しはよくなる傾向があるので狙っていきたい。
枠は前後半でのシンクロ率が低いが逆をいうと前半内が効いていたなら、後半は狙えないという見方もできる。
今回は以上のような結果を得られた。今後もこのように様々な視点で研究を続けていきます。最後まで見てくださりありがとうございました。